2020年12月の記事一覧
展覧会コンシェルジュ
(29日:児童鑑賞 30日:保護者鑑賞)
新型コロナ感染症対策を講じながら実施に向けた準備をしています。
展覧会に向けて行う準備の一つに「展覧会コンシェルジュ」の活動があります。
これは、6年生の児童が、来場された方に対して
作品紹介・作品が完成するまでの過程等を
本人に代わって説明するという取り組みです。
他者の作品を紹介するためには、念入りな情報収集が欠かせません。
この日6年生の児童たちは、低学年の先生の所にインタビューをしに行きました。
インタビュー内容
「子供たちに制作で気をつけること、注意することはどう伝えましたか」
「苦労した点は何ですか」
「どのような工夫をされましたか」
「どのように作られていますか」
「制作中の子供たちの様子を教えてください。」
「テーマはありますか」
見ただけでは分からない、作品に込められたエピソードを
しっかり書き留めていました。
低学年の児童にとってははじめての展覧会となります。
それぞれ自由に表現した作品は、どれも唯一無二の力作になることでしょう。
予想以上の反響があったそうです。
作品を完成させて終わりとするのなく、
運動会と同じように展覧会でも6年生を活躍させたいと思っていました。
そんな中で生まれた展覧会コンシェルジュの取組。
どんな活躍が見られるか楽しみです。
校長先生ごめんなさい
【ある日の校長講話を紹介します】
今日は先週あったとてもうれしい出来事についてお話をします。
私が朝、挨拶運動をするために校門に向かって歩いていた時のことです。
一人の男の子が私に近づいてきました。
私は朝、多くの子供たちとじゃんけんをしていますから、
「この子も私とじゃんけんをするために近づいてきたのかな」と思いました。
でも違いました。
この子は私の目の前に立つと同時に「校長先生 ごめんなさい」と言い出したのです。
「どうしてあやまるのかな?」と聞くと、その子は
「入っちゃいけない所に入ってしまいました。ごめんなさい」というのです。
私はさらに「入っちゃいけないって分かっていたのに、
なぜ入ってしまったのかな?」と聞くと、
「お友達が入っていたから、ぼくもつい入っちゃったんです」
と言いながらポロリと涙をこぼしました。
校長先生ね、この子のことを叱るなんてできないなあって思いました。
確かに、この子は、南平小学校の約束を守れませんでした。
普通なら叱られるところでしょう。
でも、校長先生は叱れなかった。
叱ることよりももっと大切なことがあると思ったからです。
さあ、なんだと思いますか。少し考えてみてください。
正解は「この子をほめること」です。
いけないことをしたのにほめるっておかしいって思ったでしょうか。
でもね。この子は、自分がやったことを自分で反省し、
自分からごめんなさいと素直に言えたのです。
こんな立派なことができる子を、校長先生は叱れないと思ったのです。
むしろほめてあげたいって思ったのです。
誰にでも失敗はあります。でも、失敗をしたあとが大事なのです。
この子は失敗をした後、逃げませんでした。
嘘をついてごまかしませんでした。
自分が悪いと認め、そして自分から謝りました。
大人でも逃げたくなることがあります。言い訳したくなることがあります。
ごまかそうと思ってしまうことがあります。校長先生だって同じです。
でもこの子はしなかった。
入ってはいけないところに入ったのは困るけど、
その後の行動が素晴らしいのです。
だからほめてあげたいと思いました。
私は思わず「えらい。素敵な心が育っているね」と叫んでしまいました。
心は、頭や体と同じで育てるものです。
この子はきっと素敵な心をもった大人に育つだろうなとうれしくなりました。
そして、南平小学校のあちこちにかくれている、
さらにたくさんの素敵な心を見付けたいなと思いました。
一人の男の子の素敵な心に癒されたというお話、これでおわります。
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本校が大切にしていることの一部分をお伝えできたらうれしいです。
2年生松ぼっくりツリー作り
主に1~3年生の児童が地域の自然を生かした学習に取り組んでいます。
この日は、松ぼっくり、どんぐり、木の実など
たくさんの種類から好きな物を選び
松ぼっくりツリーを作りました。
ツリーという既成概念にとらわれることなく、
子供の感性が光った素敵なツリーができました。
どんぐりクラブの皆様、いつもありがとうございます。
1年生授業風景
12月に入り、低学年の体育授業ではなわとびをしています。
この日は長縄とびにも挑戦しました。
はじめは入ることが難しく、戸惑う様子も見られましたが
先生がタイミングを教えることで、だんだんと掴めるようになりました。
練習を重ねるごとに、連続で飛べる回数が増えていきます。
それが更なる子供たちのやる気につながっていきます。
音楽の授業です。
この日はかえるの合唱を元気な声で歌いました。
今年はコロナ禍の影響もあって、今までのような歌の学習ができません。
それでも音楽の先生が、工夫をこらして授業づくりをしています。
嬉しいお便りが届きました
保護者の方々に活動の様子をお伝えしてきました。
今年度はコロナ禍の影響もあり、PTA活動も多くの制限を受けました。
そんな中でも、PTAの活動に関心をもっていただくために
この秋「すずかけ2号」を発行しました。
この広報誌は、本校の教育活動の様子をお伝えするひとつの手段として、
本校の学校運営連絡協議員の皆様にもお届けしています。
ちょうどこの日、連絡協議員の委員長から、一通のお手紙が届きました。
内容は、この広報誌に対する温かいメッセージでした。
ここに紹介させていただきます。
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過日、PTA広報誌をいただきました。
市内でもPTAの広報誌を発行している学校がいくつかあります。
その多くは、会員向けに活動報告をお知らせする内容が中心です。
ところが、広報誌「すずかけ」は一味違う印象をもちました。
【運動会について】
コロナ禍の下、「子供たちの力を発揮し、今できることを最大限工夫しよう」
とプロジェクトを立ち上げて実施した学校の熱意を、
感動をもって受け止めた内容になっています。
紙面構成にも工夫がありますが、それ以上に編集者の心温まる文章に
学校への信頼感を感じます。
【マコトーク!】
今、PTAの在り方が問題になっています。
生涯学習の今日、今更研修の機会や学習会は必要ない、とか
女性活躍社会の下、保護者自身が仕事に精一杯でゆとりがない、とか
そもそも全員加入が必要なのか、役員のたらい回しがPTAの姿なのかなど
様々な指摘があります。
校長と会長・前会長3人の鼎談は、その内容を読んだ多くの会員が
改めて「在り方」を考える機会になったと思います。
できればこれを発展させて、「校長と語り合う会」を継続的に行うと
南平小学校の更なる充実・発展につながるのではないでしょうか。
この広報誌をいただいて思い出したことがあります。
本校が40周年を挙行した際、役員は一生懸命準備しているにいるにもかかわらず
会員の多くは当事者意識に欠け、盛り上がりに乏しい状況がありました。
そのことを憂い、なんとかしたいという話題が出され、
広報誌を発行しようということになりました。
結果的には4号まで発行されましたが、その内容が素人ばなれした素晴らしいものでした。
地域には、改めて豊かな才能や能力に恵まれた方がいるのだなと驚いた経験があります。
今回の発行に携わった執行部の方は、これまでにも多くの経験をなさったと思われます。
予算がかかりますが、是非継続していただきたいですね。
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本校は、児童はもちろん、教職員も「かつやく」する
保護者も地域の方々も「かつやく」できる学校を目指しています。
PTAの活動を価値付けしていただき深く感謝申しあげます。
コロナ禍だってできることはある!
令和2年度渾身の広報誌「すずかけ2号」です!