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2022年10月の記事一覧
実験は、やってみなけりゃ分からない
校内を回っていると、理科室に6年生がいるのが見えました。
中に入ってみると、実験を行う準備をしているようです。
黒板を見ると、「酸性、中性、アルカリ性の水溶液」と書いてあります。
どうやら、水溶液の性質を実験で調べるようです。
食塩水、石灰水、アンモニア水、塩酸、炭酸水の入ったビーカーにそれぞれガラス棒を入れ、青と赤のリトマス試験紙にガラス棒をつけることで反応を観察します。
塩酸は「青→赤」で酸性、アンモニア水は「赤→青」でアルカリ性など、色の変化で性質をまとめます。
ガラス棒をつけた瞬間に色が変わるので、子供たちも驚いた表情です。
赤いリトマス試験紙に食塩水をつけます。
本来、中性のはずなので、色の変化はないはずなのですが、多くの班で、じんわりと「赤→青」の反応が出ています。
これは、からかうチャンス。
校長「お、赤から青に変わったから、食塩水はアルカリ性ってことだねぇ。」
6年生A「え〜、絶対違うよ!中性なはずだもん。」
校長「だって、赤から青になってるじゃない。」
6年生B「塾で、中性だって習ったもん!」
校長「いや、これは潤徳小特製食塩水で、他とは違うんじゃないの?」
6年生C「うん、やっぱり、アルカリ性なのかも・・・。」
校長「ガラス棒に、他の水溶液がついちゃったのかなぁ。」
6年生D「それは、絶対にないです!1回1回、水でしっかり洗ってます!」
科学は実験の積み重ねで実証することにより発展してきました。
ひょっとすると、潤徳小の実験が「食塩水は中性」という定説を覆すことになるかもしれないのです。
しかし、授業を行っている理科の講師の表情はさえません。実は、正確に中性にするのは難しいのです。
テストで「食塩水はアルカリ性」と答えられても◯にすることはできませんし・・・。
(校長が退室した後、別の袋の食塩を使って再実験したところ、ちゃんと中性の反応が出たとのことです。よかった・・・。)
理科室を後にし、4年生の教室に行ってみると、ここでも理科の実験の準備が行われていました。
2つの同じ透明なカップに同じ量の水を入れ、1つはラップやふたをし、もう1つはそのままにします。
数日間、置いてみて、水の量がどうなるかを実験するようです。
目に見えない蒸発を学ぶわけです。
子供たちが、日なたや日かげのある、教室や廊下のいろいろな場所にカップを置きはじめました。
これも面白そうです。
窓際にカップを置いているグループに声をかけます。
校長「窓のそばに置いておくと、鳥さんがやってきて、水を飲んじゃうかもしれないんじゃない?」
4年生A「そんなはずないよ〜!」
4年生B「そうかも・・・鳥が飲んじゃったら、実験結果が変わっちゃう。場所を変えたほうがいいかなぁ。」
校長「校長室に置いておいたらどうかなぁ。」
4年生C「え、本当にいいの?」
校長「うん。その代わり、のどが渇いたら、校長先生が水を飲んじゃうかも。」
4年生たち「え〜!ダメ〜!!」
実験の結果は、数日後にどうなっているでしょうか。やってみなければ分かりません。【校長】
5年生 総合 米作り~稲刈り~
早いもので6月に植えた稲も収穫の時期を迎え、稲刈りを行いました。
今回は「水辺の楽校」の方々、市役所の職員の方々に加え、保護者の方々、本校で活動しているインターンシップ生の方々にも力をお借りして作業に取り組みました。
鎌を持つ子供たちの姿に若干の不安を覚える担任陣。
しかし、不安とは裏腹に子供たちは上手に鎌を扱い、どんどん稲を刈り取っていきました。
子供たちが刈り取った稲を大人が結い、刈り取り作業を終えた子供たちがそれを運ぶ…。
休みなくてきぱきと働き、無事に稲刈りを終えることができました。
お力添えいただいた皆様、本当にありがとうございました。
次は11月初旬に脱穀の作業を予定しています。
6年生は、540万円!?
本日、6年生を対象とした、日野市の租税教育推進協議会のご協力による租税教室が開催され、4名の税理士の方々に講師として授業を行っていただきました。
社会科の公民分野にあたる内容は1学期に学習済みの6年生。
しかし、用語も含めて、とても理解することが難しかったところですので、国民の義務である「納税」について、しっかり学ぶよい機会です。
身の回りには、税金でつくられたり、運営されたりする公共施設があります。
公共施設にあたるものは何か、クイズ形式で◯✕で答えます。
学校・・・◯ 道路・・・◯ デパート・・・✕ 遊園地・・・✕
順調に答えていきますが、だんだん、判断に迷うものも出てきます。
公衆電話・・・?? 電柱・・・?? など。
ちなみに、公衆電話も電柱も公共施設ではありません。
以前は公共施設だったものが、民営化され、民間の会社の管理下になっているものもあるわけです。
公共施設である学校の校舎の建設には約10億円、体育館には約2億円がかかるとの説明を受け、子供たちも驚いていました。
税の種類も学びます。
小学生のうちは、消費税くらいしか意識がありませんが、働くようになれば所得税、20歳を過ぎるとたばこ税や酒税、会社を立ち上げれば法人税、自分が亡くなった後には相続税など、人生の様々な場面で税金が関わること、税の種類は約50種類あることなどを教えていただきました。
超一流のスポーツ選手になれば、何十億円もの所得税がかかる場合があることを聞き、子供たちもびっくりです。
税金を集めるときに大事なことは、「平等」ではなく、「公平」なこと。
一見、「平等」がよいように思えますが、収入によって税の負担感が大きく変わってしまうので、「公平」であることが求められるのです。
実際にシミュレーションを行い、グループで相談して、「公平」な税の在り方について考えました。
最後は、「1億円」を持たせていただきました。
重さは約10kg。
実際の重さだけでなく、価値の重さについても考えてほしいものです。
授業の中で、小学生1名にかかる1年間の税金は約90万円との話がありました。
ということは、6年間で約540万円、本校の6年生全体では約7億円もかかっていることになります。
将来の納税者として、この租税教室を通して税の重要性をしっかり認識してほしいと感じました。
・・・と、約10億円の校舎でこの記事を書いている私の責任も痛感しているところです。【校長】
児童集会
本日(10月13日)の朝の時間、オンラインで児童集会が開催されました。
コロナ禍前には、児童集会といえば、校庭や体育館に全校児童が一堂に会して、体を動かずゲームを行うことが一般的でした。しかし、現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、接近や密集、近距離での活動は、可能な限り避けるようにしています。しかも、本校の児童数は、700名を超えます。
したがって、集会委員会の子供たちは、各教室で全校児童が安全に楽しめる集会の内容を企画しなければなりません。なかなか難しいミッションです。
今日の児童集会は、集会委員会の子供たちが知恵を絞って考えた、オンラインで楽しめる「物探しゲーム」です。
全校児童が各教室の大型モニターで探す物は、この「ハロウィングッズ」3点です。
集会委員の子供たちは、この時期にちなんだ「物」をセレクトしています。
教室でモニターを視聴しながら、ハロウィングッズを探す子供たちの様子です。
書籍「ウォーリーをさがせ!」のような要領で楽しむゲームだと考えていただければ分かりやすいと思います。
集会委員会の子供たちは、体育館に集結して、ライブ配信をしています。体育館の中には、3点のハロウィングッズが隠されています。体育館内部の様子を出すとともに、適宜「ここにあるかな?」「どこかな?」などと集会委員会の子供たちのナレーションが入り、ゲームを盛り上げます。
教室からは、「あ!あった!!!」というような歓声が聞こえてきました。「3つクリアした!」「わたしも3つ見付けられたよ」とうれしそうに報告してくれる子供たち。
教室で視聴していた子供たちは、大満足のご様子。拍手も聞こえてきました。
まさに、本校のキャッチフレーズ「笑顔招福」そのものの児童集会となりました。
対する、集会委員の子供たちや担当の教員は「教室の児童のリアクションが分からなくて・・・」と少し心配そう。
しっかり盛り上がっていた様子を伝えると安堵の表情を見せました。
このホームページを見て、さらに安心をしてくれるとうれしいなと願っています。
次も期待していますよ!
【研究推進委員会より】研究全体会がありました
今日の放課後は、研究全体会がありました。
今年度、潤徳小学校は「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~をテーマに、授業改善を勧めています。
校長からは、前回の英語専科の授業をふまえて、話がありました。
「市内の校長会での集まりでも、本校の取り組みについてお話をする機会があります。前回の授業でもそうでしたが、校内以外の来校者から授業を参観したいとのお話をいただくことがあり、本校の校内研究に対する関心の高さが伺えます。今後も、子供たちの主体的に学びにつなげていくために一人一台端末がどう活用できるのか、研究を深めていっていただきたいと思います。」
専科グループは授業の振り返りを、低中高学年グループは次回行う研究授業についての協議を行いました。
10月26日は、4年生の特別活動の研究授業があります。中学年グループの話し合いにお邪魔してみると、掲示物と指導案を見ながら、どうすれば子供たちの学びが深まるのか、熱い話し合いが繰り広げられていました。
運動会も終わり、授業作りに一段と熱が入る教職員一同でした。
(研究推進委員会より)
(2016年4月から2018年3月まで)