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想像力を膨らませて
校内を回っていると、2年生が楽しそうに作業している様子が見えたので、教室内に入ってみました。
図工の「たのしくうつして」の学習で、紙版画に取り組んでいるようです。
紙版画をするには、まず、型紙を作るところからスタートです。
今回は、同じ型紙を何回も使って画用紙に刷り、模様をつくることが目的です。
2年生A「うーん、私はうさぎにしようかなぁ。」
2年生B「今年は辰年だから、ドラゴンにしよう!」
2年生C「でも、あんまり細かい型紙だと、刷るとき大変だよ。」
いろいろ考えながら、型紙を作っています。
すると、いました!
本校キャラクター、ウリーの型紙を作っています。
不動の人気です。
2年生D「僕は、走っている人にしようかなぁ。持久走やってるし。」
なるほど、走っている人を画用紙に並べると、持久走月間で取り組んでいる校庭の様子になりそうです。
2年生E「大谷選手のグローブにしようかなぁ。でも、校長先生、目の前にグローブがないからどうしよう?」
校長「うーん、今はグローブは他の学年のところにあるからねぇ。潤徳小のホームページには写真を載せたけど。」
何人かの子が、自分の型紙のイメージ写真やイラストを探すため、端末を取り出しています。
すぐ「ググる」のは、大人も子供も同じになってきています。
型紙ができたら、思い思いの色で刷り始めます。
型紙を置く場所で模様が変わってきます。全体のバランスを考えながら慎重に刷っていきます。
中には、勢い余って、インクが洋服についてしまった子も・・・。
すみません、何人かの子は洗濯でご迷惑をかけてしまいそうです。
頑張って完成です!
すてきな模様ができました。
さらに校内を回っていると、3年生が図工で「くるくるランド」を作っているところを見かけました。
画用紙の上に、回転する円形のステージをつけ、様々な世界を表現するというものです。
この児童の作品は、ステージの上に「昭和の時代」、「平成の時代」、「令和の時代」という3つの世界を表現しています。とてもおもしろい発想です。
「令和の時代」は、本校が150周年を迎えたところになっています。さすが、潤徳の子!
次々、「校長先生、見て~!」と説明に来る子供たち。
ここが大事なところで、自分がどういうことを表現したかったのか、言語化できることが大切なのです。
ですから、校長も子供たちの説明に耳を傾け、発想をほめていきます。
この児童は、タブレットで作品の説明をしてくれました。
各ステージの写真を撮り、スライドにコピーして、作品全体の様子が分かるようにしています。
デジタル上で、友達の作品を鑑賞でき、また、感想を伝えることもできます。
本校では、デジタルの方法もアナログの方法も、子供たち自身が選択して表現できるようにしています。
様々な創作活動を通して、子供たちの発想力が伸びてほしいと願っています。【校長】
(今日は、山都・潤徳小は雪の影響で臨時休校となってしまいました。そこで、ちょっと東西ミニコラボを・・・。詳しくは、こちら)
日野市市制60周年 開校150周年記念 体力向上月間(持久走)
今月、本校では、「日野市市制60周年 開校150周年記念 体力向上月間」として、全校で持久走に取り組んでいます。2時間目終了のチャイムが鳴ると、続々と子供たちが校庭に集まってきます。子供たちは、低、中、高学年ごとに決められたスタートラインで、開始の合図を待ちます。
スタートの合図で、一斉に走り始めます。
「残り1分」の放送が入りましたが、多くの子供たちは、自分のペースを崩さず、思い思いのペースで走りきることができました。
全校で取り組む持久走の取組も、残すところあと2回となりました。
日本の音楽でつながろう
年が明けて、早くも3週間余りが過ぎました。
お正月気分も抜けつつありますが、日本のお正月といえば、「春の海」の箏の音楽が流れる雅(みやび)なイメージがあります。
本校でも、音楽室のそばを通ると、箏のきれいな音色が聞こえてきます。
4年生が箏の学習に取り組んでいるのです。
箏を扱う授業が3~4回目になっている子供たち。
まずは、箏爪を選ぶところからスタートです。
子供たちによると、どれを選ぶのかで音が変わるそうで、様々なサイズの中から自分にあったものを選んでいます。
箏は、ドレミの階名ではなく、「七七八」のような「数字譜」が楽譜となります。
漢数字は、それぞれ、使う糸の場所を表していて、楽譜に指定された絃の音を弾いて演奏します。
子供たちが練習しているのは「さくら さくら」です。
校長「ドレミと違うのに、どうやって覚えているの?」
4年生たち「七七八 七七八 七八九八・・・って覚えてるよ。」
校長と違って、記憶力に優れた子供たちは、黒板に貼られた数字譜を見ることもなく、絃を弾いていきます。
校長「リコーダーと箏とどっちが簡単?」
4年生たち「箏!」
多くの子供たちが即答します。
音楽専科のチェックを受けながら、楽しそうに演奏している子供たち。
日本の文化のよさにも気付いてほしいものです。【校長】
大谷選手に感謝の気持ちを伝えよう!
先週(1/19)に「大谷サン、グローブありがとう集会」を緊急に開催した本校。
グローブを各学年で順番に使い始めるところです。
さて、東京都教育委員会では、このたびの大谷選手のご厚意に対して、都内の公立小学校等に大谷選手への御礼のメッセージを募集し、提出された全校分を取りまとめて1つのスライドにして委託業者へ送付する取組を行っています。
大谷選手に感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスですので、任意参加の企画ですが、本校もぜひスライドを提出したいと考えました。
しかし、提出が今週末までですので、あまり大々的に取り組む期間はありません。
そこで、今回は、デジタルの技能に長けたパソコンクラブの児童に作成を依頼することにしました。
パソコンクラブ児童A「これ、大きなニュースになっちゃったらどうしよう・・・?」
東京都教育委員会として取り組むわけですから、かなり大きな企画です。ニュースになるかもしれません。都教委のホームページに掲載される予定もあるようです。
技能はあっても、どうデザインするかは難しいところ。
中には、いただいたグローブをはめて、写真を撮影し、スライドに入れ込む子もいます。
パソコンクラブ児童B「校長先生、大谷選手の顔を入れてもいいかなぁ?著作権でダメ?」
さすが、情報モラルにも詳しい子供たち。ちゃんと考えて作成しています。
校長「確かに無断で使用できないものもあるよね・・・。ただ、大谷選手が自分の顔を見ても仕方ないんじゃない?」
パソコンクラブ児童B「あ、そりゃそうだ。」
というわけで、著作権フリーのウリーとサクラモチが多くの子のスライドに使われています。
ウリーとサクラモチも、いよいよLAデビュー!?
子供たちの力作から、学校代表として東京都教育委員会に提出するのはスライド1枚だけ。
選定に頭を悩ませそうです・・・。【校長】
あなたは、だれのことが好き?
小学校は6年間という長い期間がありますので、子供たちの心と体は大きく成長します。
特に高学年は、思春期前期に差し掛かっており、第2次性徴の出現なども併せ、心身共に大きな変化が表れます。
友達同士で好きな異性について話をしていることも見られるようになります。
「好きな異性」と書きましたが、今日の5年生の身体計測では、保健指導の中で養護教諭から「SOGI」(性の多様性)について話がありました。
「SOGI」とは、「Sexual Orientation」(性的指向)と「Gender Identity」(性自認)の頭文字をとったものです。
異性だけが恋愛対象とならなかったり、身体的な性と心の性が一致しなかったりする人は、なかなか、そのことをオープンにできず、悩んでいることがあります。
性的マイノリティを示す「LGBTQ+」のことも説明しながら、性の多様性について子供たちの理解を深めていきます。
昨年度行われた、LGBTを含む性的マイノリティーに関するインターネット調査では、LGBTQ+層の割合は9.7%という結果が出たとのことです。
性のことでおよそ10人のうち1人が悩んでいるということになります。
養護教諭「血液型のAB型の人は10%程度、左利きの人も10%程度いると言われます。ということは、AB型で左利きの人はとても少ない数ということになりますが、それを他人に言えないほど恥ずかしいということはないですよね?」
うなずく子供たち。
でも、性のことで悩む人はもっと多いと考えられるのに、なかなか他人に言い出せない現状があり、性の多様性について理解を深める必要があるとの説明がありました。
身体計測では、体の成長は数値で分かりますが、心の成長は自分でしか分かりません。
性の問題だけでなく、「多様性」について幅広く認められる社会でありたいものです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)