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卒塾検定試験、合格か?
昨年の11月から、本校で約1年間にわたり「特別教育実習」を行ってきた(実習開始時の様子は、こちら)東京教師養成塾生(以下、塾生)の実習期間が来週で終了します。
これまで、昨年度の2年1組、今年度の6年2組、4年3組と主な所属学級を変えながら、多くの教員、子供たちと関わり、小学校の教員になるための様々な経験を積んできました。
今日は、2時間目に所属学級の4年3組で研究授業を行いました。
研究授業は今回で7回目。実習期間で最後の研究授業となります。
1年間の実習のまとめですから、卒塾検定試験とも言えるでしょう。
研究授業には、東京都教職員研修センターの担当教授、塾生の大学の担当教授の先生方に加え、本校の教員、そして、現在、通常の教育実習を行っている2名の実習生も参観しました。
多くの参加者に囲まれ、塾生も子供たちも少し緊張気味です。
授業の内容は、理科「雨水のゆくえ」です。
「潤徳池」だった校庭も、洗濯物も、いつの間にか乾いています。
水は地面にしみこんでなくなるのか・・・でも、洗濯物は地面に水がしみこまないし・・・。
グループで相談し、水のゆくえを調べる実験方法を考えます。
グループでまとめた実験方法は、端末同士で共有し、よりよい方法になるよう意見を出し合います。
約1年間の実習期間で、ICT機器を授業で活用する技術も学びました。これまでの授業実践で得た経験が生かされます。
授業終了後は、研究協議会を行いました。
実習開始時の頃と比べ、授業の進め方や児童への接し方などで大きな進歩が見られると、ご指導いただいている先生方からお褒めの言葉をいただきました。
現場で接している校長としても、「合格」レベルになるまで成長できたと感じています。
しかし、運転免許でいえば、「路上教習」が終わったというところ。
実際に教壇に立つまでに、まだまだ自分を磨き、高めてほしいと思います。
研究授業が終わったら、すべて終わりというわけではありません。
実験方法を話し合ったわけですから、実証しなければなりません。
6時間目、実際に2つのカップに同じ量の水を入れ、片方にはラップでふたをして、水の量の変化を調べる準備を行いました。
窓際にカップを置いて、3連休の間の水量の変化を調べます。
予想どおり、水の量に変化は見られるでしょうか?【校長】
「潤徳池」の謎が解けた・・・か?
4年生の教室に行ってみると、グループで集まって、何やら実験の準備をしています。
校長「何をしているの?」
4年生A「理科の実験で、校庭の土と砂場の砂の水のしみこみ方を比べているんです。」
理科で「雨水のゆくえ」を学習している4年生。実際に身近な土や砂で調べるようです。
4年生B「こっちが校庭の土で、こっちが砂場の砂で・・・」
校長「ちょっと触ってみてもいい?」
4年生たち「いいよ~」
触ってみると、ちょっと校庭の土が湿っている感じがします。
4年生C「3・2・1、スタート!」
かけ声と同時に校庭の土と砂場の砂が入ったそれぞれのカップに水を注いでいきます。
4年生D「あ、校長先生、砂場の砂の方が水が早くしみこむよ!」
Chromebookで実験の様子を動画撮影して、繰り返し、水のしみこむ様子を確認しています。
大雨のたびに「潤徳池」ができてしまう本校の校庭。
先週の金曜日に台風13号が接近したときも大きな池ができてしまいました。
水のしみこみ方にも関係あるのかもしれませんね。【校長】
ムーブノートで意見を交流し合って、朝食名人になろう!【研究推進委員会より】
潤徳小学校では、令和3年度から2年間に渡り、
「主体的に考えを表現し、学び合う児童の育成」~Chromebookの効果的な活用法の研究~
という研究主題のもと、授業改善を進めています。9月14日に行われた第6学年家庭科の授業の様子をお伝えします。
6年1組では、専科教員の2日間の朝食の写真を見て、どのような食品が含まれているかを考えました。
今まで学習した内容を簡単に復習します。食品の3つの働きと、6つの食品群について学習したことを確認しました。
朝食に出ていた食品を6つの食品群に分けます。教科書の食品のグループ分けの図を見ながら、プリントに食品名を記入しています。
黒板に食品のカードを貼り、分類が合っているか、確認をしました。俯瞰してみて、気づいたことを話し合います。
「1日目はバランスがいい」
「2日目は体を作るもとはあるけど…」「ビタミンがない」「野菜がない」「バランスが悪い」
子供たちが気付いたことを発表しています。
2日目のメニューに栄養の偏りが見られることを掴んだ上で、本時のめあてを確認します。
「栄養のバランスがよい朝食を考えよう」
2日目の朝食に一品つけたすとしたら、何をつけたすか。自分の考えをムーブノートに記入します。
カードの左上につけたしたい一品の名前を書き、そのメニューに含まれる食品を色ごとに分けられた3つのテキスト欄に記入します。下の欄には、なぜその一品にしたのか、根拠を記入します。ある児童は、体の調子を整える食品が足りないことに気づき野菜スープを選んでいます。緑のテキスト欄が大きめです。
カードは広場に提出します。自分が考えた一品と、その一品にした理由を班で話し合い、班で一番よいと考える一品を決めます。
選ぶ基準は「①栄養バランスがよい ②朝食にふさわしい」の2点です。児童は、自分の選んだ一品とその理由を班の子に発表したり、友達の考えた一品とその理由を聞く中で、考えを広げたり、深めたりしています。
班の一品が決まった後は、班で選ばれた一品を映し、全体で交流します。テレビだけでなく、児童の端末にも一斉表示し、考えを読みやすくします。
「ドレッシングをかけたサラダを選びました。脂質とビタミンを補うことができるし、野菜を和えてドレッシングをかけるだけなので作るのが簡単だからです。」
「この班で選んだのはヨーグルトです。2日目にビタミンと無機質が取れていないので、取れていない栄養をたくさんとれるからです。」
「ほうれん草のごま和えを提案しました。脂質とビタミンが足りないので、どちらも取れるのがほうれん草のごま和えだったからです。」
「野菜スープを選びました。理由は体の調子を整えるもとになる食品がなかったから、野菜がたくさん入っている野菜スープをつけたして、野菜がいっぱいになるようにしました。」
最後に、学習を振り返ります。振り返りでは、友達の意見を聞いたうえで、自分が一番よいと考える一品とその理由、また「朝食の達人になろう」という単元全体の振り返りをノートに書きます。
今後、足りない栄養素があったら補って食べるという意識を普段の生活に生かしていってほしいと願っています。
協議会の様子
今年度、潤徳小学校では帝京大学 教授福島 健介様を年間の講師にお招きしています。福島先生からは、児童の主体性を育てるというのは、「動機付け」「学習方略」「メタ認知」といった資質・能力を育てることであり、その点を分科会として提案していたことを評価していただきました。また、今後の課題として、そのための具体的な指導を考えていくことが必要だということをご教授いただきました。具体的な指導とは、「課題解決に向けた学習過程を工夫すること」です。
1課題を設定する 2解決方法を考える 3評価・改善する 4表現する
上記の学習過程の「4表現する」までの過程をしっかりと練ることが今後求められます。また、一人一台を使う視点についてもご教授いただきました。一人一台端末を使う視点について、さらなる研鑽が必要だということがわかりました。今後の研究に生かしてまいります。
全校朝会
本日(9月12日)の朝の時間、オンラインで全校朝会を開催いたしました。
<表彰>
ピアノの演奏で優秀な成績を収めた児童を顕彰しました。
<挨拶・校長先生のお話>
昨年度、山都町立潤徳小学校の池部校長先生よりご寄贈いただいた「くまモン」のぬいぐるみとともに、全校児童と挨拶をしました。
<9月2日、3日に開催された八朔祭についての動画視聴>
今日の全校朝会は、山都町立潤徳小学校の八朔祭(はっさくまつり)での活躍を特集しました。この画像は、八朔祭の目玉である「大造り物の引き廻し」の様子を写したものです。地元でテレビ放映された八朔祭のニュースを全校児童で視聴しました。
山都町立潤徳小学校の児童の皆さんは、八朔祭で楽器の演奏を披露しました。八朔祭に参加するために、学校で練習を積み重ねてきたようです。
全校朝会の最後に、スペシャルゲストとして山都町立潤徳小学校の池部校長先生にご出演いただき、八朔祭の様子などについてお話いただきました。
<池部校長先生のお話を視聴する日野市立潤徳小学校の児童の様子>
山都町立潤徳小学校と日野市立潤徳小学校との交流は、今後も続きます。今月末の9月26日には、両校が同じレシピの給食を食べるという「胃袋交流」を行います。その他の企画も多数ありますので、楽しみにしていていただければと思います。
(山都・潤徳小の舞台裏は、こちら)
あったらいいな、こんなもの
2年生は、国語で「あったらいいな、こんなもの」という学習をします。
担任「私があったらいいなと思うものは『どこでもうたえるフォン』です。理由は、歌うのが好きだからです。はたらきは、いつでもカラオケができることです。ヘッドフォンの形をしていて、マイクがついていて、耳のところは好きな色に光ります。」
子供たちに見本を示す担任。校長が急に教室に入ってきて戸惑いながらも、自分の趣味をカミングアウトしています。
このことを受け、子供たちも様々なアイディアを考え、発表準備を進めます。
「わすれませんべい」
最近、物忘れが激しくなってきた校長にとって、喉から手が出るほどほしいものです。ノーベル賞の有力候補になるでしょう。
隣の学級に行ってみると、実際に発表が行われていました。
2年生A「私があったらいいなと思うものは『いちごがりマット』です。理由は、すぐにいちご狩りができるし、マットを開いたらすぐに食べられるからです。はたらきは、いちご狩りを体験できたり、いちごを食べたりできます。部屋でも外でも使えます。色は緑と黄緑と赤があります。開いたらとても大きいけど、たたむと小さくなります。」
校長「いいな、いいな、いいな~!」
2年生B「また、校長先生、食いしん坊なんでしょ!!」
校長「だって、いちご、大好きなんだも~ん!」
2年生たち「あはは」
国語の学習として大事なのは、理由や機能、形状などをメモにまとめて発表することです。
「時が見える石」・・・時が分かったら、大雨や車が来るのが分かって、友達の身の安全を守れる。
「心を読める指輪」・・・妹とケンカしても、心が読めれば、遊びたいときに仲直りして遊ぶことができる。
「7秒列車」・・・駅と駅との間を7秒で走るから、お客さんを早く運ぶことができる。
「あったらいいな、こんなもの」と聞いて、「ボーナス倍増リング」や「運動なしダイエット機」など、自分の欲望を叶えることばかり考えていた校長。
2年生に比べ、汚れた心に恥ずかしくなるばかりです(苦笑)【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)