日誌

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マイラケットで腕を磨く

校庭で楽しそうな歓声が聞こえるので行ってみました。

5年生の体育のようです。遠くから見ると、羽子板のようなことをしています。

校長「何しているの?」

5年生たち「『ダンテニ』です。」

よくよく聞いてみると、「段ボールテニス」に取り組んでいるとのこと。

自分たちで、ダンボールを使って手作りラケットを作成し、「テニスもどき」のゲームをするのです。

面白いところは、子供たちがそれぞれがバラバラなラケットをつくること。

ラケットが大きい子も、小さい子も、持ち手(グリップ)がある子もない子も・・・

とにかく、独創的なものばかりです。

腕に「装着」するラケットにしている子も多くいます。

一見するとまるでロボットの腕のようです。

正式なテニスのルールではラケットの大きさは決まっています。

ただし、卓球(テーブルテニス)では、ラケットの大きさは決まっていないので、自由に作ることもありと言えそうです。

いつものとおり、我慢できなくなったので、子供たちに混ぜてもらいました。

先日引退された国枝選手の華麗なプレーをイメージしましたが、雪の影響の残る少し荒れた校庭のコンディションということもあり、1球目は見事空振り。

2球目からは、何回かつなげることができるようになりました。

大きいけど重いラケットでミート率を上げるか、小さく軽いラケットでスピードを重視するか・・・。

子供たちの試行錯誤がしばらく続きそうです。【校長】

謎の泡はどこから?

理科室に行くと、4年生が実験の準備をしていました。

黒板には、「すがたを変える水」と書いてあります。

氷・水・水蒸気の「三態」を学習しているようです。

ビーカーに水を入れ、ガスコンロで温めます。

温度が高くなってくると、泡が出てくるので、その泡を袋に集めて、正体を探るという実験です。

温まる様子をじっと観察している子供たち。

4年生A「あ、泡が出てきた!」

ビーカーの底の方に小さい泡が出はじめます。

ここは、子供たちに考えさせるチャンスです。

校長「何で、水の中から泡が出てくるの?ビーカーの外から空気がガラスを通り抜けて、泡になるのかなぁ?」

4年生B「さすがに、ガラスは通り抜けないんじゃないかな。水の中の空気が泡になるのかも。」

校長「じゃあ、プールに入ったときは、泡を吸えば、息継ぎしなくてもいいね。」

4年生C「水の中に『あわあわ星人』がいて、熱くなって出てくるのかも。」

校長「きっと、そうだよ!地球を侵略しようとしているのかもしれない!」

4年生D「そうだ、そうだ!」

校長「ただし、理科のテストで『あわあわ星人』って答えを書いても、どうなるかは知らないよ(笑)」

他愛もない会話を楽しんでいる間に、泡はどんどん大きく、激しく出てくるようになり、かぶせていた袋が膨らみはじめます。

しかし、膨らんだ袋の内側には、水滴もつきはじめます。気体となった水蒸気が冷やされ、水の形態に戻るのです。

校長「誰?袋の中を濡らしたのは?ちゃんと乾いた袋を使わないと!」

4年生E「私じゃありません!でも、どうして濡れてるんだろう・・・?」

謎を解くことが理科の楽しさにつながります。【校長】

初めての研究授業

昨年の11月から本校で1年間の特別教育実習を行っている大学3年生の「東京教師養成塾生」が、本日の2校時、2年1組にて、初めての研究授業を行いました。

内容は、これまで、2年2組、3組でも事前授業を行ってきた、算数の「図を使って考えよう」です。

多くの子が苦手意識をもっている文章問題。

2年生では、具体物から、だんだんと抽象的に考えられるように「テープ図」を扱います。

数量の関係を図に表すことにより、2年生の段階では、「たし算なのか、ひき算なのか」を考えやすくします。

塾生の授業であっても、本校の授業の基本は学習者用端末の効果的な活用です。

2年生は、この1年間で日常的に使えるようになってきているので、端末で「テープ図」を基に考え、自分の考え方を書き入れていきます。

互いの考えを交流しながら、「テープ図」を使って考えるよさについて学んでいきました。

授業終了後は、塾生の大学の教授の先生、東京都教職員研修センターの教授や指導主事の先生方と一緒に協議会を行い、様々な角度からご指導をいただきました。

実習は、これからも続き、何回も研究授業を行っていくことになります。

一つ一つ吸収しながら成長していってほしいと思います。【校長】

東西潤徳小学校コラボレーション〜専科等教員交流編〜

山都町立潤徳小学校との児童同士の交流が進みつつありますが、本校の専科等の教員は、担任ではないため、直接、山都・潤徳小の児童とかかわることが少なくなりがちです。

そこで、今朝は、交流の特別版として、本校の専科等の教員と山都・潤徳小の全校児童との交流会を行いました。

参加した教員は、音楽、家庭科、図工、算数少人数担当、養護教諭です。

都合で参加できなかった外国語専科は録画したビデオで参加。

先日降った、雪の様子を英語でリポートです。

今回の交流のメインは、「ダウトゲーム」。

それぞれの専科が、自分の得意分野をアピールしますが、そのうちの2人が自分の専門外を紹介するので、それを見破るというものです。

 本校の児童や保護者の方はお分かりかと思いますが、音楽と家庭科の専科教員が専門外の紹介をしています。

特に家庭科の教員は「ねこふんじゃった」のピアノ生演奏を披露しましたが、めったに見ることのない、貴重なワンショットになりました。

正解発表です。たぶん、山都・潤徳小の子は、家庭科の作品も「ねこふんじゃった」も上手だと思っていて、見分けがつかなかったのでは・・・?

音楽専科は、あらためて、ピアノで、本校の校歌の一部を演奏です。

家庭科専科も作品紹介です。

このあとは、山都・潤徳小の子供たちからの質問タイムです。

その様子は、山都・潤徳小のホームページに詳しく紹介されているので、「働き方改革モード」で、そちらをご覧ください。(その①その②

質問タイムで回答している本校の教員を見ながら、熊本と東京の教員配置の違いに気付かされます。

山都・潤徳小が小規模校なことはありますが、そもそも、他県では、専科教員の配置がないか、あっても、少ないことがほとんどです。

東京の子供たちが、専科教員から専門的な授業を受けることができるのは、大きなメリットです。

特に、規模の大きい本校には、東京でもそれほど多くない、「外国語専科」の配置があります。

山都・潤徳小の子供たちもイメージできていなかったと思いますが、外国語専科に加えて、ALTも配置され、英語の学習がとても手厚いことが本校の特色でもあります。

それにしても、いつもながら最初から最後まで体育座りでお行儀よく話を聞き続ける山都・潤徳小の子供たちの態度には感心させられます。

とてもよい子たちと交流できて、うれしい限りです。【校長】

のぞいてみよう、ミクロの世界

今日は、6年生を対象とした理科の出前授業が行われました。

講師は、日本電子株式会社の皆様です。

1校時は、全員が体育館に集まって、「ミクロ」についてのお話を伺いました。

先日まで、算数で「メートル法」の学習をしていた6年生。

1mmの1/1000000を表す単位に1nm(ナノメートル)があることなどを教えていただきます。

また、光学顕微鏡と電子顕微鏡の違いなども説明していただきました。

2校時から5校時までは、多目的室にて、学級ごとに観察等を行いました。

電子顕微鏡は、光学顕微鏡のようにレンズをのぞき込むことがありません。

投影された画像をアイコンを操作することにより、倍率を変えたり、見る場所を変えたりします。

操作自体も、スマホやタブレットのように、指を動かすことで拡大や縮小ができます。

今回、持ってきていただいた電子顕微鏡は、10万倍まで拡大できるとのことです。

子供たちは、犬の毛や植物の花粉などを任意の倍率に拡大し、講師の方に画像を写真にプリントアウトしていただいていました。

ホワイトボードには、電子顕微鏡で拡大した様々なものが貼ってありました。

写真に画像処理をしてあり、左が赤、右が緑のセロファンでできた2色メガネで見ると3Dで浮き上がったように見えます。

おいしいホタルイカも、電子顕微鏡で吸盤を拡大すると怪獣のようです。

(2色メガネで見ると、浮き上がって、大迫力です。)

様々な標本も置いてあって、子供たちも興味津々です。

ミニスケッチブックもプレゼントしていただいたので、標本を熱心に絵に描く子供たちです。

日頃見ることのできない「ミクロの世界」に触れ、子供たちの知的好奇心がかき立てられる時間になりました。

講師の皆様、ありがとうございました。【校長】