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生活科見学(2年生)に向けて・・・
先週の金曜日、10/14に1年生が生活科見学で多摩動物公園に行ってきました。
学校に戻ってきた子供たちは興奮気味に、
「校長先生、コアラがかわいかった!」
「キリンがすぐそばまで来てくれたの。」
などと、留守番役だった校長にたくさん報告をしていました。
そして、今週の10/21には、2年生が同じく生活科見学で多摩動物公園に出かけます。
1年生の見学と、2年生の見学、何が違うのか・・・?
4校時、2年生が体育館に集まっていました。
子供たちを見ると、いつもと違います。
1・2・3組が混ざって話を聞いているのです。
そうです。今回は、動物の観察に加え、学級を解体したグループ行動を行うこと見学のポイントなのです。
学級をバラバラにしてグループ行動を行うことが初めての2年生。
互いに自己紹介をし、リーダー、サブリーダーなどを決め、当日の行動を確認します。
今回の見学では、2年生の定番、「先生、どうすればいいの〜?」が使えません。
自分たちで行動を決め、基本的には自分たちで判断します。
こうしたインポッシブルなミッションを2年生たちは乗り越えることができるでしょうか?【校長】
生活科見学(1年生)
1年生が、生活科見学で多摩動物公園へ行ってきました。子供たちの様子を振り返ってみたいと思います。
学校を出発した子供たち。担任の先生の指示に従って、2列に整列して高幡不動駅に向かいます。団体行動が立派です。
高幡不動駅では、京王動物園線のホームに移動し、側面に動物のイラストが描かれた専用車に乗り込みます。
車体側面だけでなく、車内の装飾も動物園仕様となっていました。「うわあ、ぞうさんだ!」と大喜びです。
乗り込んだ後には、公共交通機関のマナーをしっかり守ることができました。
電車に乗っている時間は、わずか3分程。多摩動物公園駅に到着です。既に、多くの園や学校が来園されていました。
多摩動物公園では、たくさんの種類の動物を見学することができました。
子供たちが大興奮したのは、オランウータンのスカイウォークです。オランウータンが糞をする貴重なシーンを見ることができました。
子供たちは、「わたし、トラがすきなんだ。かっこいいよね。」「うわあ、トラと目があったよ!」などと、話をし合っていました。
コアラ館での様子です。
「やったあ!コアラが動いている!」「コアラは、ユーカリを食べるんだよ。」「かわいいなあ。」などと話しながら、子供たちはコアラの様子を食い入るように見ていました。
10時を過ぎたあたりから、子供たちから「今は、何時間目なの?」という質問を受けることが多くなりました。どうやら、お腹がすいてきたようです。いつもの給食の時間より、ちょっと早目の食事をとりました。
昼食は、屋根がある広い場所を確保することができました。
お家の方が朝早くから準備してくださったお弁当をおいしくいただきました。
昼食後には、完全に雨がやみました。雨具を片付けて見学を続けます。
各種動物の手や足と、自分のものとを比較しています。実際に手や足を合わせることで、大きさを実感していました。
キリンが餌を食べる様子を見学しました。間近で見ることができるような工夫をしていただいているので、迫力がありました。
ゾウの見学の様子です。
多くの動物を見学することができ、大満足の子供たち。無事に高幡不動駅まで戻ってきました。学校は、すぐそこです。
「ただいま!」
窓から多くの児童が手を振って出迎えてくれました。
1年生の保護者の皆様には、お弁当や水筒などの諸準備のご協力、心より感謝申し上げます。
実験は、やってみなけりゃ分からない
校内を回っていると、理科室に6年生がいるのが見えました。
中に入ってみると、実験を行う準備をしているようです。
黒板を見ると、「酸性、中性、アルカリ性の水溶液」と書いてあります。
どうやら、水溶液の性質を実験で調べるようです。
食塩水、石灰水、アンモニア水、塩酸、炭酸水の入ったビーカーにそれぞれガラス棒を入れ、青と赤のリトマス試験紙にガラス棒をつけることで反応を観察します。
塩酸は「青→赤」で酸性、アンモニア水は「赤→青」でアルカリ性など、色の変化で性質をまとめます。
ガラス棒をつけた瞬間に色が変わるので、子供たちも驚いた表情です。
赤いリトマス試験紙に食塩水をつけます。
本来、中性のはずなので、色の変化はないはずなのですが、多くの班で、じんわりと「赤→青」の反応が出ています。
これは、からかうチャンス。
校長「お、赤から青に変わったから、食塩水はアルカリ性ってことだねぇ。」
6年生A「え〜、絶対違うよ!中性なはずだもん。」
校長「だって、赤から青になってるじゃない。」
6年生B「塾で、中性だって習ったもん!」
校長「いや、これは潤徳小特製食塩水で、他とは違うんじゃないの?」
6年生C「うん、やっぱり、アルカリ性なのかも・・・。」
校長「ガラス棒に、他の水溶液がついちゃったのかなぁ。」
6年生D「それは、絶対にないです!1回1回、水でしっかり洗ってます!」
科学は実験の積み重ねで実証することにより発展してきました。
ひょっとすると、潤徳小の実験が「食塩水は中性」という定説を覆すことになるかもしれないのです。
しかし、授業を行っている理科の講師の表情はさえません。実は、正確に中性にするのは難しいのです。
テストで「食塩水はアルカリ性」と答えられても◯にすることはできませんし・・・。
(校長が退室した後、別の袋の食塩を使って再実験したところ、ちゃんと中性の反応が出たとのことです。よかった・・・。)
理科室を後にし、4年生の教室に行ってみると、ここでも理科の実験の準備が行われていました。
2つの同じ透明なカップに同じ量の水を入れ、1つはラップやふたをし、もう1つはそのままにします。
数日間、置いてみて、水の量がどうなるかを実験するようです。
目に見えない蒸発を学ぶわけです。
子供たちが、日なたや日かげのある、教室や廊下のいろいろな場所にカップを置きはじめました。
これも面白そうです。
窓際にカップを置いているグループに声をかけます。
校長「窓のそばに置いておくと、鳥さんがやってきて、水を飲んじゃうかもしれないんじゃない?」
4年生A「そんなはずないよ〜!」
4年生B「そうかも・・・鳥が飲んじゃったら、実験結果が変わっちゃう。場所を変えたほうがいいかなぁ。」
校長「校長室に置いておいたらどうかなぁ。」
4年生C「え、本当にいいの?」
校長「うん。その代わり、のどが渇いたら、校長先生が水を飲んじゃうかも。」
4年生たち「え〜!ダメ〜!!」
実験の結果は、数日後にどうなっているでしょうか。やってみなければ分かりません。【校長】
5年生 総合 米作り~稲刈り~
早いもので6月に植えた稲も収穫の時期を迎え、稲刈りを行いました。
今回は「水辺の楽校」の方々、市役所の職員の方々に加え、保護者の方々、本校で活動しているインターンシップ生の方々にも力をお借りして作業に取り組みました。
鎌を持つ子供たちの姿に若干の不安を覚える担任陣。
しかし、不安とは裏腹に子供たちは上手に鎌を扱い、どんどん稲を刈り取っていきました。
子供たちが刈り取った稲を大人が結い、刈り取り作業を終えた子供たちがそれを運ぶ…。
休みなくてきぱきと働き、無事に稲刈りを終えることができました。
お力添えいただいた皆様、本当にありがとうございました。
次は11月初旬に脱穀の作業を予定しています。
6年生は、540万円!?
本日、6年生を対象とした、日野市の租税教育推進協議会のご協力による租税教室が開催され、4名の税理士の方々に講師として授業を行っていただきました。
社会科の公民分野にあたる内容は1学期に学習済みの6年生。
しかし、用語も含めて、とても理解することが難しかったところですので、国民の義務である「納税」について、しっかり学ぶよい機会です。
身の回りには、税金でつくられたり、運営されたりする公共施設があります。
公共施設にあたるものは何か、クイズ形式で◯✕で答えます。
学校・・・◯ 道路・・・◯ デパート・・・✕ 遊園地・・・✕
順調に答えていきますが、だんだん、判断に迷うものも出てきます。
公衆電話・・・?? 電柱・・・?? など。
ちなみに、公衆電話も電柱も公共施設ではありません。
以前は公共施設だったものが、民営化され、民間の会社の管理下になっているものもあるわけです。
公共施設である学校の校舎の建設には約10億円、体育館には約2億円がかかるとの説明を受け、子供たちも驚いていました。
税の種類も学びます。
小学生のうちは、消費税くらいしか意識がありませんが、働くようになれば所得税、20歳を過ぎるとたばこ税や酒税、会社を立ち上げれば法人税、自分が亡くなった後には相続税など、人生の様々な場面で税金が関わること、税の種類は約50種類あることなどを教えていただきました。
超一流のスポーツ選手になれば、何十億円もの所得税がかかる場合があることを聞き、子供たちもびっくりです。
税金を集めるときに大事なことは、「平等」ではなく、「公平」なこと。
一見、「平等」がよいように思えますが、収入によって税の負担感が大きく変わってしまうので、「公平」であることが求められるのです。
実際にシミュレーションを行い、グループで相談して、「公平」な税の在り方について考えました。
最後は、「1億円」を持たせていただきました。
重さは約10kg。
実際の重さだけでなく、価値の重さについても考えてほしいものです。
授業の中で、小学生1名にかかる1年間の税金は約90万円との話がありました。
ということは、6年間で約540万円、本校の6年生全体では約7億円もかかっていることになります。
将来の納税者として、この租税教室を通して税の重要性をしっかり認識してほしいと感じました。
・・・と、約10億円の校舎でこの記事を書いている私の責任も痛感しているところです。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)