日誌

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教育実習、スタート!

本校では、今日から3週間、明星大学教育学部の4年生の大学生を教育実習生として受け入れます。

始業前に、本校の教職員に挨拶です。

今回の教育実習生は、2年前の学校インターンシップのときから本校に関わり続けています。(詳しくは、こちら

ですから、本校の教職員とは顔見知りですので、笑顔あふれる中での自己紹介となりました。

もちろん、これまでに本校の多くの子供たちとも関わりがあります。

しかし、教育実習生としては初日ですので、けじめをつける意味で、臨時の全校朝会を開催し、リモートで全校児童への挨拶と自己紹介を行いました。

 

ゼスチャーで自分の趣味をクイズに出すという斬新な自己紹介です。

実習生「クイズの答えが分かった人は、話しかけに来てください。」

これは、休み時間などに殺到しそうです。

子供たちも「新しい先生」をすんなり受け入れています。

実習生は、期間中は基本的には「5年生付」となります。

早速、休み時間には 5年生たちに囲まれます。

5年生たちにとっても、八ヶ岳移動教室などでお世話になっている学生ですので、違和感なく話しかけています。(詳しくは、こちら

教育実習ですから、自分だけで教室の前に立って話すことも増えます。

子供たちの実態を早くつかんで、授業に生かす準備を進めます。

今日は、他の教員の授業を見ながら学びます。

メモをとりながら、指導のポイントなどをつかんでいきます。

実習期間に多くのことを経験し、将来に向けた基礎を培ってほしいと思います。【校長】 

戦後80年に想う・・・

今日の2時間目、6年生を対象とした「平和講演会」が開催されました。

今年は戦後80年ということもあり、8/15の終戦記念日の前後に新聞やテレビで多くの特集記事、番組などが見られ、子供たちの意識も例年より高いように感じます。

 

お話しいただくのは、「くにたち東京大空襲体験伝承者」の講師の方です。

「平和のバトンをつなぐ」とのタイトルで、実際に東京大空襲で被災された方の体験に基づいてお話しいただきました。

 

写真は、当時の教科書ですが、戦争のことだけでなく、当時の子供たちの生活にも触れていただきました。

教科書はあるものの、戦争が激しくなると、事実上休校状態だったので、勉強したいとの思いが強かったとのことです。

 

東京大空襲のあった昭和20年3月9日から10日、当時は、木造家屋がほとんどだったため、防空壕に隠れていても、あっという間に焼夷弾の火が燃え広がったそうです。

そのため、防空壕から出て、外に出て避難したそうです。

両親とも離れ、兄妹で逃げなければならなくなりました。

全身が炎に包まれながら逃げる人ともすれ違いました。

お父さんと再会し、お父さんに抱きかかえられながら一晩を明かしたそうです。

朝になると、お父さんの上に折り重なっていた人々はみんな炭になっていたとのことです。

周りは、全ても燃え尽くされ、煙で、白いもやがかかっていたように見えたとのことです。

 

1931年の満州事変に始まり、15年にわたる戦争を続けていた日本。

当時の子供たちは、戦争をしていることは当たり前という感覚だったとのことです。

平和な環境下で暮らしてる6年生たちにとっては、想像もできないことだと思います。

後半は、クイズなども交えながら、東京大空襲の実像に迫りました。

講師の先生「どうして、これだけ大きな被害が出たんだと思う?」

6年生A「木の家が多かったから。」

6年生B「たくさんの人が集まり過ぎていたから。」

それに加えて、空襲警報のサイレンが鳴ることが遅れたことや、初期消火を必ず行わなければならなかったため、逃げ遅れた人が多かったことなどもあったと解説がありました。

1発で周囲を800℃以上の高温にしてしまう焼夷弾が一晩で32万発以上投下されたと伺い、あまりの悲惨さに胸が苦しくなる思いがしました。

戦争の被害に遭われた方々の高齢化が進み、こうして、伝承者の方々が戦争を語り継ぐ時代となりました。

6年生たちが次の伝承者になり、「平和のバトン」をつないでいくことが大事です。

現在もウクライナやパレスチナで戦争により命を落とす人々のことが連日報道されており、80年経っても世界平和は実現できていないのが実態です。

6年生たちは、2学期に社会科で戦時下の状況を詳しく学んでいくことになります。

受け身ではなく、積極的に平和を守る大人に成長してほしいものです。【校長】 

束の間の曇天の間に・・・

今朝は、久し振りに雲が空一面を覆い、強烈な日差しが遮られています。

朝9時の時点での暑さ指数(WBGT)の数値は「厳重警戒」レベルの28.4。

適宜な休憩を取り、十分な水分補給を行えば、校庭での活動は行えそうです。

ということで、早速2年生たちが体育の授業で校庭に出てきました。

1学期の後半は水泳指導でしたから、こうして、通常の体育で校庭を使用することは久し振りということになります。

鉄棒の技を一生懸命練習しています。

学校の畑には、1年生たちが集まっていました。

生活科で育てているさつもいもの様子を見に来たようです。

でも、いろいろなところに注意の向く1年生たち。

1年生A「校長先生、見て!セミの抜け殻があるよ!」

確かの畑の周りの木に抜け殻がありました。

暑すぎてセミが激減したと言われる今年の夏。

せっかく羽化しても、セミにとっては受難な夏だったかもしれません。

1年生の次には、3年生たちが畑に集まってきました。

ヒマワリ、ホウセンカの観察のようです。

校長「ヒマワリ、ずいぶん小さくない?」

3年生たち「そうだね。栄養を取られちゃったのかなぁ?」

子供たちの背丈より低いヒマワリの花。

これも暑すぎる夏の影響なのかもしれません。

昨日のホームページの記事でも予想したとおり、5年生たちが80m走のタイム測定のために校庭に集まってきました。

このタイムを参考にして、赤白の組み分けやリレー選手の選出を行っていくようです。

今日の休み時間は、始業式の日以来の外遊びをすることができました。

曇って涼しいように感じますが、この記事の一番上の写真にあるように、校庭の気温は33℃以上あります。

ちなみに、8/28の東京の平均最高気温は29℃だそうです。

33℃でも涼しく感じてしまうこの感覚・・・まさに異常としか言いようがありません。

ちなみに、今週末からは猛暑復活の予報も出ています。

夏の終わりはまだまだ見えません。【校長】 

【子供たちがつくる学校プロジェクト】運動会に向けて、少しずつ・・・

従来、本校の運動会は9月下旬から10月上旬を目安に実施されていました。

しかし、昨今の急激な夏季の気温上昇傾向を踏まえ、10月中旬から下旬を目安に実施するよう計画を見直しています。

今年の実施日は10/18(土)です。

まだ、当日までには2か月近くあるのですが、「2学期になると運動会の準備!」と刷り込まれている傾向があるのが本校の教員です。

校内を回っていると、運動会に向けた取組が早くも始まりつつあります。

1学期末の臨時児童集会で、児童会本部役員から、今年度は全学年から「運動会実行委員」を募集するとの告知がありました。(詳しくは、こちら

このことを踏まえ、2学期になり、各学級では、運動会実行委員の選出が進んでいます。

朝、学校を回ってみると、3年生の教室で「運動会実行委員」の相談が行われていました。

担任「『運動会実行委員』って、どんな人がなったらいいと思う?」

3年生A「話がしっかり聞ける人」

3年生B「素早く行動できる人」

担任「そうだね。それに、みんなでつくる運動会なんだから、『アイデアがいっぱいあって、積極的に意見が言える人』もいいかもね。」

校長のそばにいた子が小声で話しかけてきます。

3年生C「だったら、校長先生がやったらいいんじゃない?」

校長「校長先生は3年生じゃないし・・・(苦笑)」

この学級で立候補した子は5人。

互いにどうやって決めたらよいか相談し、じゃんけんで1名を決めることになりました。

 

3年生では、学年内の運動会実行委員も活躍しています。

この学級では、今回の運動会の演技で使う曲の発表を実行委員たちが行っていました。

他の学年も3年生同様、学年内での実行委員形式を取り入れて練習等に臨む場合もあります。

子供たちは、このように運動会に向けて、様々な役割をこなしていきます。

3年生の別の学級では、朝からラジオ体操の練習です。

校長「天井に指がつくまで伸ばして~!」

3年生たち「無理・・・」

昔は、夏休みの間、早朝から子供たちが集まって、地域でラジオ体操の練習をしていたものですが・・・

ずいぶん、時代が変わりました。

始業式の日の放課後、教員が暑い中作業して、徒競走用のラインを引きました。

しかし、無情にも暑さ指数(WBGT)は朝から「危険」の数値を越えており、2学期が始まっても全く校庭での活動はできません。

各担任たちは、50mのタイム測定を行い、リレー選手を選びたいようですが・・・。

まずは、暑さが収まるのをじっと待つしかありません。【校長】 

【子供たちがつくる学校プロジェクト】学級内の組織を固める

昨日から始まった2学期。残暑厳しい中ですが、子供たちは元気に登校しています。

(今日の休み時間は、暑さ指数(WBGT)が「危険」の数値を越えたため、室内遊びでした。昨日は遊べましたが・・・残念!)

さて、学期始めに各学級で取り組むことは、まず、安定した学校生活を送るための学級内の組織、具体的には、係活動、当番活動について決定することです。

特に2学期は、1年間で最も長い学期ですから、学級内の組織をきちんとしておくことが過ごしやすい日々を送るための基礎となります。

4年生は、当番活動決めに取り組んでいます。

給食当番、掃除当番など輪番制で全員が取り組む当番活動に加え、学級内でどうしても必要な仕事を個別、もしくは少人数で分担して「一人一役」的に割り振ります。

例えば、電気、配り、黒板消し、日付・・・などのような当番です。

自分でどの仕事なら責任をもって取り組めるかを決めて、立候補しています。

同じ時間、5年生の教室では、係活動決めが行われていました。

当番活動は、学級の生活が円滑に運営されていくために学級内の仕事を分担するものなのに対して、係活動は、学級の生活をより主体的、自主的で豊かなものにするために創意工夫していく活動です。

5年生の学級では、歌、新聞、マジック、ダンス、ゲーム・・・といった係が提案されていました。

 

こうしたことは、1年生でも同じです。

音楽、体育、手紙、配膳台、時間割・・・といった当番活動

工作、読み聞かせ、ポスター・・・といった係活動

1年生なりに、1学期の生活を振り返って、当番や係についての意見を出しています。

2年生も当番活動決めを行っています。

どうしても日々のルーチンになりがちで、創意工夫がしにくい当番活動の仕事ですが、ネーミングを整列(ならびーな)、配り(くばりんりん)、ポスト(ポッポ)などと工夫し、親しみがもてるようにしている学級もあります。

当番活動は5年生以上の委員会活動、係活動は4年生以上のクラブ活動に発展していくものです。

低学年のうちから当番活動、係活動の意義を理解し、実践を繰り返すことで、「子供たちがつくる学校プロジェクト」の質が向上していきます。【校長】