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Wake up time,What time is it?
2年生の教室に行くと、算数の「時こくと時間」の学習が行われていました。
担任「1日は、『午前』と『午後』に分かれていて、それぞれ、12時間ずつに・・・」
低学年にとって、この学習は難しいところ。10進法ではないので、時計をしっかりイメージして考える必要があります。
時刻や時間は、子供たちの身近な生活と関連付けることが大事です。
担任が、起きる時刻、学校に着く時刻、家に帰る時刻、晩ごはんの時刻、寝る時刻などを聞き、子供たちはプリントにまとめていきます。
2年生A「私は、午後7時には寝て、午前5時くらいには起きるの。」
早寝早起き、よいことです。
2年生B「ぼくは、ときどき、寝るのが午後11時30分くらいになっちゃうことがあるなぁ。」
校長「ダメ!2年生はもっと早く寝なきゃ!!」
2年生C「校長先生は、何時に学校から帰るの?」
2年生D「何時に起きるの?」
これは、いけません。子供たちが一斉に校長のプライバシーを暴きにきました。
校長は、少し、神秘のベールに包まれていた方がよいのです。
校長「校長先生は、プリントが配られてないから、書けないなぁ。」
と、子供たちを煙に巻き、教室を後にします。
その足で、英語ルームに行ってみました。
4年生が外国語活動の学習に取り組んでいます。
内容は、「What time is it?」
身近な時刻を英語で答える学習です。
何と、偶然にも、2年生が行っている学習の英語版を4年生が行っているわけです。
外国語専科「Dinner time,What time is it?」
4年生A「うーん、7PMかな」
校長のことを見付けた外国語専科が、こんなことを聞いてきます。
外国語専科「じゃあ、校長先生にも聞いてみようか? Wake up time,What time is it?」
え・・・直前まで、2年生には秘密にしていたのに・・・
校長「I get up about 6AM.」
しかし、英語で聞かれると、とっさに答えてしまいます。不思議なものです。
外国語専科「じゃあ、ほかの子にも聞いてみようかな。Wake up time,What time is it?」
4年生B「だいたい、7:50AMかな」
校長「そりゃ、遅すぎるでしょ?遅刻しちゃうよ!」
4年生C「大丈夫だよ、あの子が住んでるのは学校の隣だから。」
そういう問題じゃないでしょ・・・。もう少し、早く起きましょう。
先ほどの2年生の教室に戻ってみました。
それぞれの端末を使って、時刻と時間の自主学習に取り組んでいました。
昔は、時計の模型で学習していたものですが・・・。
便利な世の中になったものです。【校長】
鎌倉殿の131人
校長は、日曜日に、ちょっとした楽しみがあります。
大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を見ることです。
さて、6年生の社会科の授業が、平安時代から鎌倉時代にかけての歴史の学習に差し掛かっています。
校長としても、ちょっと気になるところです。
担任「源義経の活躍により、平家が滅亡した後、源頼朝が武士による政治の体制を整えていきました・・・」
黙って見ていましたが、我慢できなくなってしまいました。
校長「誰か、大河ドラマって見てないの?前回、源頼朝が亡くなったんだよね。」
6年生A「見てる人もいるみたいですよ。」
担任「どうも、見てる子は、クラスで3人くらいしかいないんですよね。」
え・・・もうちょっとメジャーだと思ったのに。
校長「源義経は、俳優の◯◯さんで、源頼朝は✕✕さんなんだよね。」
6年生B「あ、◯◯さんなら知ってる。」
ちょっと、脱線しかかってきたので撤収です。
「鎌倉殿の13人」の「13人」は、源頼朝の死後に発足した集団指導体制を指す、「13人の合議制」を構成する御家人のことです。
6年生は、歴史の学習をする中で、様々な政治体制を学んでいきます。
現在も、先週、痛ましい事件があり、参議院選挙の結果も出て、歴史が動こうとしている時なのかもしれません。
本校の6年生131名も歴史の学習を深めることで、国の在り方についても思いを巡らせてほしいと思います。【校長】
見えないものの性質をつかむには?
3年生の教室の前を通りかかると、「トン トン トン」と小太鼓の音が聞こえてきます。
何だろうと思って入ってみました。
小太鼓の周りに子供たちが集まっています。
真ん中にビーズを入れたカップが置かれていて、担任が小太鼓を叩きます。
すると、カップの中のビーズが揺れます。強く叩くと、揺れ方が大きくなります。
理科の「音のふしぎ」の実験のようです。
見えない「音波」を見えるようにしているわけです。
校長「楽しそうな音楽の授業だねぇ。」
3年生たち「違うよ!理科の実験だよ!!」
と、真剣に言い返す子供たちです。
続いて、4年生の教室に行くと、同じように、子供たちが集まって何かしています。
黒板を見ると、理科の「とじこめた空気や水」の学習のようです。
実験セットの「注射器」に水を入れ、水が出ないようにしてピストンを押します。
その押しごたえを試しているようです。
子供たちが顔を真っ赤にしても、ピストンは動きません。
「校長先生もやってみて!」と声がかかります。
やってみると、確かにびくともしません。
4年生A「空気の時には、ピストンが動いたのに・・・」
こうした気付きが大事です。
見えない「圧力」を感じることができたわけです。
先ほどの、3年生の教室に戻ってみました。
今度は、トライアングルを鳴らしています。
トライアングルを鳴らした直後に触ってみると、振動が伝わってきます。
音の性質を体感的に学びます。
見えないものも、工夫することによって、性質を調べることができるのです。
自慢げに校長の目の前でトライアングルを鳴らしてくる子供たち。
校長「やっぱり、楽しそうな音楽の授業だねぇ。」
3年生たち「だから、理科の実験だってば・・・」
さすがに、子供たちも呆れ顔です。【校長】
Let's"HTT"!!
東京都は、2010年温室効果ガス排出実質ゼロであるカーボンニュートラルに向けて、2030年までに2000年比で温室効果ガス排出量を半分にする「カーボンハーフ」を推進し、脱炭素化の取組を進めています。
また、日野市では、令和4年4月1日に「第4次日野市地球温暖化対策実行計画(ゼロカーボンHINO)」を発表し、令和32年度までにCO2排出量実質ゼロを目指し、温室効果ガスやエネルギー使用量の削減により、地球温暖化の防止、気候変動の緩和につながるまちの実現を目指しています。
今般、エネルギーの安定調達を確保できないリスクが高まっていることや、最近の猛暑で電力需給が非常に厳しい状況であることから、東京都では、気候危機だけでなく、夏の電力ひっ迫に備え、「HTT」の取組を呼び掛けています。
「HTT」とは何か?
4年生の教室で「HTT」に関する授業が行われていたので、中に入ってみました。
担任「この『HTT』は、ある言葉の頭文字からとったものなんだけど、分かるかな?」
4年生「H・・・はたち?」
ノーヒントでは、4年生も首をかしげるばかりです。
東京都では、太陽光や風力などの「自然エネルギー」は、全体の17%しかなく、残りの83%は、石油、石炭、天然ガスなどの外国からの輸入に頼る資源を「燃やして」発電しています。
そのため、「電気を大切に使う」ことがとても重要になります。その取組こそ、
H・・・へらす
T・・・つくる
T・・・ためる
なのです。
担任の説明を「ふーん」という感じで聞いている4年生たち。
潤徳小の電気料金は、日野市民の皆様の貴重な税金からいただいているものです。
子供たちも日野市民ですから、自分自身の問題として考えていかなければなりません。
そこで、担任から少し時間をもらって、校長の特別授業です。
校長「潤徳小とみなさんの家庭で使う電気の量は、どちらが多いと思う?」
4年生は、そんなことを考えることもなかったでしょう。「潤徳小かな?」「自分の家かな?」などとつぶやいています。
潤徳小の方が電気使用量が多いことを告げた上で3択クイズです。
校長「それでは、潤徳小で使う電気の量は、みなさんの家庭のおよそ何軒分に当たると思いますか?」
「①・・・約10軒分」
「②・・・このクラスの人数と同じくらいの約30軒分」
「③・・・隣のクラスの人数を合わせたくらいの約60軒分」
子供たちの意見は、①から③まで、同じくらいに分かれました。
一般家庭(4人家族を想定)での平均電気使用量は、1か月、約400 kWh とのことです。
6月の潤徳小の電気使用量は、約23,400 kWh でした。
つまり、一般家庭の約60倍、約60軒分を使っているのです。
校長の説明を「へぇ〜」という表情で聞いている子供たち。
校長「ですから、みなさん一人一人が、学校の電気を大切に使うことで、大きな『H(へらす)』になるのです。」
4年生たちは、大きくうなずいていました。
本校の6月の電気使用量は、猛暑の影響もあり、昨年度比20%増の状況です。
日野市の説明によると、市内全校の電気料金は、最近の値上げの影響もあり、昨年度の2倍近くになっているとのことです。
本校でも、校内の各所に「HTT」に関する掲示を行い、節電の啓発を行っているところです。
児童も教職員も、こまめな消灯など、できる取組を確実に行い、「HTT」に協力していきたいと考えています。【校長】
「潤徳温泉」開業!
校庭を1年生が「ほほえみの丘」の方に歩いていくのが見えました。
「これは、きっと、面白いことがあるに違いない・・・」
校長の「第六感」が察知します。
行ってみると、「ほほえみの丘」の下にある砂場で、生活科の「みずであそぼう」、図工の「すなとつちでなかよし」の学習に取り組んでいました。
まぁ、簡単に言うと、みんなで砂遊びです。
今日に備えて、ミニスコップ、バケツ、熊手などの「お砂場グッズ」に加え、着替えまで準備し、砂まみれになる気まんまんの1年生たち。(いつもながら、保護者の皆様、ご協力ありがとうございます。)
手慣れたもので、砂場の大工事に取り組んでいきます。
トンネルを掘る子、周りを固める子、橋を架ける子、水を流す子など、相談もしていないのに、見事な分業体制で難工事を完成させていきます。
将来は、建設業を目指してみてもよいかもしれません。
あるグループは、「足湯」を作りたいとのこと。
日光移動教室で温泉のよさに改めてハマってしまった校長、これは、手伝わないわけにはいきません。
子供たちのミニスコップでは、掘り進めるのが難しいため、担任と校長で協力し、大人用のスコップで穴掘りです。
残念ながら、源泉まで掘り当てることができず、天然温泉とまではいきませんでしたが、穴に水を入れ、足湯の完成です。
もともとの砂が、この気温で熱くなっていますので、すぐにいい湯加減になります。
今日は、2時間目にプールに入ったばかりなのに、さらに「潤徳スパ」でリラクゼーション三昧の1年生たち。
セレブな1日です。
ただ、残念なことに、せっかく開業した「潤徳温泉」も、浴槽が砂のため、すぐに「お湯」が染み込んでしまい、数分で閉館です。。。【校長】
(2016年4月から2018年3月まで)