日誌

日誌

児童虐待はダメ!

今日の2時間目は、日野市子ども家庭支援センターの職員による、4年生を対象とした児童虐待に関する出前授業が行われました。

子ども家庭支援センター職員「『児童虐待』って言葉、聞いたことありますか?」

半分程度の子の手が挙がります。

報道等で目にすることも多くなり、認知度は上がっているようです。

最初に、子ども家庭支援センター職員自身が撮影、出演しているビデオを視聴します。

ゲームをしていて父親から叩かれる想定の場面が流れます。

一部の子供たちは「あるある」といった表情をしていますが、実際に暴力・暴言まで至ると児童虐待ということになります。

ビデオの後は、スライドで説明が続きます。

児童虐待には「身体的虐待」、「心理的虐待」、「ネグレクト(育児放棄)」、「性的虐待」があることを学びます。

日野市は、「身体的虐待」の割合が一番高いことが大きな特徴だということです。(他の自治体は「心理的虐待」の割合が高いそうです。)

子ども家庭支援センター職員「子供の前で夫婦喧嘩をすることも、心理的虐待になるんですよ。」

4年生A「うちだよ、うち!」

これまで静かだった子供たちがここでちょっとざわつきます・・・。

親などによる体罰の禁止を盛り込んだ改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が2020年4月に施行されました。

「しつけ」と称した暴力を受けた末、命を落とす子が増えてきている現状を踏まえた法改正となります。

幼少期に虐待を受けた子は、自分が親になったとき、同じことを繰り返しやすいということもあります。

子供に対する暴力のない社会を実現していかなければなりません。

子供たちが困ったときに相談しやすいのは、学校の教職員ですが、子ども家庭支援センターをはじめ、児童相談所、警察など、相談できる場所が多くあるので、窓口の紹介がありました。

子供たち一人一人に相談窓口のカードが配られました。

学校でも、家庭でも、子供たちが悩みを抱えずに生活できる環境にしたいものです。

子ども家庭支援センター職員「最近、地域の方から『あのうちの夫婦喧嘩の声がうるさい』って通報を受けることが多くなっているんですよ。」

皆様、気を付けましょう。。。【校長】 

台風は九州通過中なのに?

先週から日本への影響が続いている台風10号。

迷走気味なうえ、のろのろ台風で、影響が長く続いています。

昨日、九州地方に上陸した台風10号ですが、遠く離れた関東地方にも大きな影響が出ています。

昨夜の23時からの日野市の1時間雨量は52.5mm。

まさにバケツをひっくり返したような雨が長時間続きました。

なかなか寝つけなかった方も多いのではないでしょうか。

一夜明けると、予想どおり、校庭は見事な?「潤徳池」と化しています。

鉄棒が水没している様子は、被災地の映像を見ているようです。

このような状況ですので、正門を閉じ、東門から学校に入るよう掲示をしておきます。

児童の登校前にふれあい橋のところに行ってみました。

橋脚のかなり上のところまで水位が上がっています。

いつもは穏やかな浅川の流れが濁流に変わり、堤防を越えてしまうのでは?と考えてしまいます。

ふれあい橋そのものや「浅川サイクリングロード」は通行可能で、子供たちの登校に影響はなさそうです。

それにしても、ふれあい橋を渡っている人の多くがスマホで浅川の様子を写真に撮っていて、いかに普段と違うか考えさせられました。

私自身も、緊急時だと分かっていても、浅川の様子を見て、「この写真、理科の『流れる水のはたらき』の学習に使えるかな・・・」などと考えてしまいました。悲しい教員の性(さが)です。

校内にも雨漏りの箇所があり、「歴史ある校舎」が大雨に耐え切れなくなっています。

雨どいからも滝のように激しく水が落ちています。日光移動教室のときの華厳の滝の水量より多いかもしれません。(苦笑)(詳しくは、こちら

登校してきた子供たちは、指示に従って、東門から校地内に入ってきます。

広大な「潤徳池」を呆然と眺める子供たちです。

 

今日の10時現在でも速度が上がらず大分県付近を通過している台風10号。

今日の下校も雨雲レーダーを見ながらの判断となります。

今後の進路もはっきりせず、週明けにも影響が残るおそれがあり、落ち着かない週末になりそうです。

不要不急の外出は控え、気を付けてお過ごしください。【校長】

食物アレルギーのことを知ろう!

今週は、各学年の身体測定が行われています。

養護教諭は、この機会を生かし、学年の実態に応じた保健指導を行っています。

今日は2年生の身体計測の日です。

養護教諭は、絵本を使いながら、食物アレルギーに関する保健指導を行いました。

学校生活で最も楽しい時間は給食の時間。(注:校長の場合)

その楽しい時間でも、場合によっては生命に関わるときがあります。

それは、食物アレルギーで重篤な反応が出てしまう場合です。

身近な食品の中にもアレルギーが出やすいものが多くあります。

 

学校は集団生活をする場ですから、食物アレルギーのある子だけが気を付けていればよいわけではありません。

例えば、遠足のときに「おやつ交換」しないことなどが約束となっています。互いに気を付けて生活することが大事なのです。

(校長が子供のころは、遠足の「おやつ交換」が何よりの楽しみでしたが・・・。時代は大きく変わりました。)

 

私が本校に着任して3年目になりますが、食物アレルギーの子は年々増加しています。現状では3%強の児童が給食時に何らかの対応が必要な状況となっています。

低学年に対象の児童が多いこともあり、今回の保健指導はとても有効なものになると思います。

 

体はすくすくと成長する子供たちですが、摂取する食品には十分気を付けていかなければなりません。

学校でも、日々の給食提供には細心の注意を払っています。

毎月、食物アレルギーのある子のための献立を作成していますが、栄養士、養護教諭、管理職がチームになって、誤りがないかどうか繰り返しチェックします。

校長、副校長が読み合わせをして一人一人の献立を確認するのは毎月恒例のこととなりました。

こうした個別の献立表に基づいて、給食室では食物アレルギーに配慮した除去食を作っています。

また、ご家庭から代替品を持参していただく場合もあります。

アレルギー反応でも特に重篤な状態であるアナフィラキシーが心配される児童には、場合によっては、アナフィラキシー症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのエピペン(アドレナリン自己注射薬)の対応が必要になることもあります。職員室には、ご家庭からお預かりしたエピペンに大きな名前を書いて吊るしています。(写真では、名前を消去しています。)

万が一のことがあった場合でも、すぐに対応できるよう準備しています。

年度当初にも教職員がアレルギー対応の研修を行っています。(詳しくは、こちら

教職員も児童も食物アレルギーの理解を深め、安全で楽しい給食の時間にしたいと考えています。【校長】 

俳句審査会

4年生の教室の前を通りかかると、黒板の前に子供たちが群れているのが見えました。

校長「何をやっているの?」

4年生A「昨日作った俳句をみんなで見合って、よいと思う句にシールを貼ってるの。」

4年生の国語のスタートは「夏の思い出」に関する俳句を作り、互いに審査して、なぜよいと思ったのか意見交換をする活動を行っています。

 

4年担任「せっかくだから、校長先生にもシールを貼ってもらおうか。」

うわ・・・来た、このパターン。何が「せっかく」なのかよく分からないし・・・

と思ったものの、熱い子供たちの視線を浴び、断わるわけにもいきません。

おまけに、担任からは特別に「金シール」が渡されるし・・・。

校長なりに真剣に考え、3句を選んでシールを貼りました。

子供たちのリアクションは大きいですから、なぜ選定したのか理由を伝えなければなりません。

そこで、校長のミニ授業です。

子供たちに「情景」という言葉を教えました。

子供たちの作品を見ていると、句末が「楽しいな」などの言葉で終わっているものが多く見られます。

「楽しい」とか「うれしい」という気持ちを表す言葉を直接入れなくても、その場の様子や気持ちを想像することができるのがよい俳句だということを話しました。

4年生B「校長先生、なかなかやるな~。」

日光移動教室で「校長賞」を選定している経験が生かされます。(詳しくは、こちら

俳句や短歌は、制限のある文字数の中でいかに表現できるかが大事で、言葉の力が育まれます。

「和の心」にも通じますから、折に触れて取り組んでほしいものです。【校長】

【JDTA】東京教師養成塾生特別教育実習、後半開始!

第21期の東京教師養成塾生が本校で実習を行うようになって、9か月が過ぎようとしています。(最初の様子は、こちら

本校は、市教委から「令和6年度日野市教育委員会特色ある学校づくり支援事業」の対象校として、「Jyuntoku Dream Teacher’s Academy」(略称:JDTA)の取組を認めていただいています。

将来、教職を志す多くの学生に本校で多様な経験を積んでもらい、夢と希望をもって、将来の教育を担ってほしいというプロジェクトです。

当然、この東京教師養成塾生の実習も「JDTA」の取組ということになります。

これまで、昨年度の2年生で低学年、今年度の5年生で高学年を実習で経験してきていますので、2学期からは中学年の経験として、4年生を中心に実習を行うことになりました。

まずは、4年生の各教室であいさつをしました。

学級によっては、質問攻めにあう場面もあり、元気な本校の4年生の実態を感じたようです。

今日は、4年生での実習の初日ですので、学習の様子を参観し、児童理解を進めることが中心となりました。

給食、清掃などの所属学級は4-4になりますが、これから運動会練習なども始まり、学年で行動することも多くなりますから、多くの4年生に関わることになるはずです。

児童下校後は、指導教員と綿密な打ち合わせを行います。

本校のことにも慣れてきているので、10月中旬までの実習でさらに多くのことを学び、来年度、教員として任用された際には、即戦力となる技術を身に付けてほしいと期待しています。【校長】