学校・学年・学級だより

学校・学年・学級だより

【せせらぎ】12月きこえグループ学習

 12月6日(木)に、きこえグループ学習を行いました。今回はゲストティーチャーとして、立川ろう学校の英語科の先生に来ていただきました。先生はご自身も難聴のある方で、手話通訳として同じく立川ろう学校の先生にも来ていただきました。
 子供たちからの質問は、手話通訳で先生に伝え、その返事は先生ご自身の言葉で話されました。子供たちが聞き取りやすいように、コミューン(高音を聞きやすくするスピーカー)も使用しました。

 

 最初に、お互いに自己紹介をしました。
 次に緊張をほぐすために、ジェスチャーゲームをしました。ジェスチャーでは、何のスポーツか当てるクイズでした。
 子供たちに手話のことを分かりやすく伝えるために、手話はジェスチャーに似ている話をしていらっしゃいました。立川ろう学校でも、手話が授業で大変役に立っていることを教えていただきました。
 

 子供たちからは、英語の学習について質問が集中しました。「耳が聞こえにくいのに、英語の発音をどうやって勉強したんですか。」「英検は何級をもっていますか。」などです。
 先生からは、「自分は聞こえないけれど、できること(特に英語の読み書き)をすごく頑張った。」「自分の英語の発音が正しいかどうかを、放課後に先生に何度も確かめに行く努力をした。」「そして英語が得意になって、英語の授業が多い高校を受験した。」「得意なこと・苦手なことは誰にでもある。それは、きこえには関係ない。」ことなどを、熱い思いで語っていただきました。

 

 子供たちがグループ遊びをしている間、別室で保護者の方からの相談コーナーを設けました。
 保護者の方からは、英語の話題が多かったのですが、先生からは、子供に家族が心を寄り添って一緒に問題を解決していく姿勢の大切さを教えていただきました。



 最後に、6年生の2名から「お礼の言葉」を伝えました。
子供たち、保護者、通級指導を行う教員にとって、勉強になっただけでなく、もっと大切なものを受け取る機会になりました。

 

【せせらぎ】11月きこえグループ学習

 11月20日(火)にきこえグループ学習をしました。
 内容は先月の話し合いで決まった「ビー玉迷路」と「キャップで作るスタンプ」です。「ビー玉迷路」で使う空箱や割り箸などの材料を持ち寄りました。
 最初に当番の児童が、今日の手順や作り方の説明をしました。

 

 好きな箱を選んで、それぞれ割り箸を糊付けしていきました。

   


 自分のイメージを膨らませて、いろいろな「割り箸迷路」が出来上がりました。初めて作る子も多く、ビー玉がうまく動くか確かめながら、割り箸を糊付けしていきました。中には立体的にビー玉が動くものや、塔がそびえ立っているものなど、短時間で素敵なアイデアを披露してくれました。
 

  

同時に、「キャップで作るスタンプ」も行いました。
最後まで、仲良く相談したり、工夫を凝らしたりしながら完成させることができました。
   

【全学年】展覧会

 11月16日・17日は展覧会でした。子供たちが展覧会に向けて作った個性あふれる作品を、多くの保護者、地域の方々に鑑賞していただきました。


入口は1年生の共同制作でした。


 1年生は、自分の変顔を描き上げた「にらめっこ」と、マーブリングという技法を使った「さいた!さいた!ゆめの花」の平面作品と、紙粘土に様々な飾りをつけて命を吹きこんだ「新種発見!ふしぎな生き物大集合」の立体作品でした。


 2年生は、木で遊んでいる自分や友達を表現した平面作品「木とあそぼう♪」と、粘土と絵具を使って自分好みのパフェを創った立体作品「わっ!パフェ!!」でした。


 3年生は、平成の風神雷神を描いた平面作品「ぼくのわたしの風神雷神図」と、
プラダンをはさみやカッターで切ってお城を作り、その中にライトを入れた立体作品「光の城」でした。


 4年生は、彫刻刀を使い木版画に挑戦した平面作品「ほって すって 見つけて」と、角材とスティック棒を使って自由にポーズを作った立体作品「切って トントン つないで」でした。



 5年生は、自分を見つめて描いた「なりきり自画像」、紙を金属のようにして魚を表現した「メカ・魚」の平面作品、電動糸のこぎりを使って作った「色づくりパズル」、粘土を使って古い樹木の灯篭を表現した「妖精たちの住む古樹」の立体作品でした。


 6年生は、自分の愛着のあるものと座右の銘をかいた「座右の名画」、身近な窓から見える風景が日常とは違うも風景だったら?を描いた「窓から見える〇〇」の平面作品、名前を基にデザインしてアルファベットの箱を作った「マイ・ネームBOX」、未来の自分を想像して立体に表した「未来のわたし」の立体作品でした。


写真クラブとまんがクラブの作品も並びました。

 子供たちは展覧会に向けて、想像力を膨らませながら、一つ一つの作品を丁寧に仕上げることができました。また、学年ごとに共同制作を行い、友達と協力しながら一つのものを作る楽しさを感じることができました。作品を大切に扱う心、作り出すことの喜びを感じられた展覧会になったのではないかと思います。
多くの保護者や地域の方々のご来場、ありがとうございました。

【せせらぎ】きこえグループ学習(10月)

10月23日(火)に、きこえグループ学習を行いました。
8名の参加となりました。今月は、11月に行う制作の内容について話し合いました。



担当の先生が「ビー玉迷路」と「キャップで作るスタンプ」を提案しました。

 
皆、集まって見本の「ビー玉迷路」をのぞき込んでいました。



「キャップで作るスタンプ」にも興味津々でした。
他に何を作りたいかを話し合いましたが、最終的に担当の先生が提案した「ビー玉迷路」と「キャップで作るスタンプ」を両方作ることに決まりました。


次は12月のゲストティーチャーの予告をしました。ろう学校の先生で、ご自身も難聴の英語の先生です。
その先生に質問したいことを聞くと、「難聴の人は英語は聞き取りずらいと聞いたのですが、どうして英語ができるようになったんですか?」や、「聞こえづらくて苦労したことは何ですか?」「(英語の先生だから)英語で好きな動物は何ですか?と聞いてみたい。」との発言がありました。


  
そのあとは、恒例のゲームの時間になりました。
今月の当番の児童が遊びとルールを発表しました。
せせらぎの教室を使って、透明人間のように隠れていました。
毎回、新しい隠れ場所を見付けるので、驚きの連続です。

 
最後に今日の振り返りをしました。
来月はどんな作品ができるか、とっても楽しみです!

【せせらぎ】10月の吃音グループ学習


 10月22日(月)に、8人の児童が参加し、吃音グループ学習をしました。
 今回は、先月にグループで話し合って決まった共同制作の
「手作りアスレチック作り」をしました。使ってもよい道具は、
①大型積み木ブロック、②サンドバックとケンスッテップ、③平均台とマット、④トランポリンとバランサー、⑤サッカーゴールと縄跳びとボール、その他に図工室用のイスなどがあります。
 どの道具を使えるかは、くじ引きで決めました。2人ペアになって話し合いながら、アスレチックの並べ方や使い方のルールを決めました。      


        
①スタートに当たったペアは、大型積み木ブロックを自由に並べて、飛び石のように渡っていくルートにしました。特に注目する点は、円柱型のブロックを横にしてサーカスの玉乗りのように乗って進んで行くルールを考えていたことです。乗っても1年生が転ばないように、考えた子供たちや先生が手を添えてサポートしました。(考えた2人は支えがなくてもできていて、皆に驚かれました。)

 
②③次のコースは廊下を使いました。サンドバックを横にして足をかけ、手押し車のように進んで行きます。ケンスッテップは跳ぶだけでなく、輪投げとしても使いました。平均台は、安全のためマットを使いました。

 
④次は、また室内に戻り、図工用のイスを横にして使い、道にしました。途中にトランポリンを置いて最後にバランサーで3秒立つルールを相談して考えました。同じ学年同士のペアで、気兼ねなく話ができていたようでした。


⑤アスレチックの最後のコースは、縄跳び2本を道として渡り、ミニサッカーゴールにシュートして終了です。上の学年の子が1年生を優しくリードしていました。

一度コースを楽しんだ後、もう一度作り直す時間を設けたことで、かなり工夫されたアスレチックコースができました。
振り返りでの発表では、「2回目に作ったバランスのあるところは、難しくて楽しかったです。」など、皆自由に話して、自由に考えて、笑顔がたくさん見られたグループ学習になりました。